スーパースター
最近ずっと、引退したコービー・ブライアントのプレー集を見ている。
中高の部活現役時代、NBAにさほど興味はなく、あまり追いかけていなかった。
追っかけても真似できないのが、当時はリアルじゃなかったからだと思う。
高校の頃はちょうどドウェイン・ウェイドが登場して特集が組まれていた頃だった。
コービー・ブライアントといえば、ウェイドよりもレブロン・ジェームスよりも前の時代のスターである。
そういう大スターは、いつまでもプレーし続けてくれると思ってしまうが、当然引退というものはある。
解散してしまってから聴き込むバンドがあるみたいに、コービーのプレーを見て、ああなんでもっと早く知っておかなかったんだろう、と少し後悔している。
特定の人を好きになることが少ない。
それは音楽でも、スポーツ選手でも、なんでもそうだけど。
最近になってようやく、好きになる動向がわかった。
例えば音楽なら、だらだらとそのバンドだけ聴く日々が続く。
そのうち、ふんふんこの人こんなことしてんな、と分析のようなものが始まる。
そして、あーあのバンド聴きたいな、とふと思う機会が増えていく。
そうやって、だらだらと、ゆっくりと何かを好きになっていく。
高校のころELLEGARDENを聴いた時もそうだったし、今で言うとDelta Sleepがそれに当たる。
コービーの話に戻ると、僕は今まで好きなバスケットボールプレーヤーがいなかった。
NBAにはたくさんの素晴らしいプレーヤーがいるにもかかわらず。
今はもう、コービー・ブライアントのプレーが好きでしょうがない。
そのコービーはと言うと、マイケル・ジョーダンと対決したり、ジョーダンのプレーを真似したりしている。
歴史はそうやって受け継がれていく。
あんまり歴史には興味がない方で、勉強もさしてしてこなかったが、点と点が繋がった時は面白さを感じるようになった。
例えば好きなバンドがいて、そのバンドがどういう音楽に影響を受けたのかを知りたい、と思うこともあまりない。
それよりも、その影響を受けた音楽を聴いて、あああの人のこういうところと同じだな、という点と点を結ぶ行程のほうが好きだ。
そうやって少しずつ、グループを作っている。
そんなことを、最近は考えている。
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